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『大丈夫だった?三人とも。』
三人が落ち着いてきたころカミサマからの呼び出しが来てこう聞かれた。
「だ、大丈夫…です。」
『あいつらは次あったら本当に殺しに来るよ。今までも何人か殺しているみたいだしね。』
「カミサマ。そういえば犯人の目的って何ですか?あの時は話の途中になってしまったので…」
『そうだね。その話をしなくちゃいけないね。』
「私は、実花さんが途中だった夢花のメモの方も気になる…。」
『じゃあ、先そっちにして僕の話はあとにしようか。』
カミサマがそう言ってから夢花が書いた二つ目の文の話になった。
「じゃあ、二つ目の文読みますね。―彼らのトップは正体不明。しかし、目的のためには手段を選ばないとのうわさもある。そして、二人のチカラの持ち主はそのトップの下にいて、彼のために動いている。そしてその下にも色々といるため、人数が少ないながらも一つの組織として成り立っているといえる。彼らに対して攻撃を仕掛け、無事だったという噂は一つも無い事も記しておく。―ですって。」
「ということは、小さいながらも組織として動いていて、今回のことも組織で動いているってことですよね?」
『そういうことだね。んで、僕が分かったのはその目的なんだけど、彼らはこの世界を作り直したいっぽい。一度すべて壊してまた新たに作り直せばいい世界になる―とね。』
「もしかしてだけどさ、この世界の人たち自分たちと賛同者以外すべて殺して作り直すってことか!?」
『まあ、ある意味そういうことだよ。それはいくら何でもやり過ぎだから阻止しないといけないからね…。』
「そうですね。私が住む世界でもあるので壊されたくないですからね。」
「うんうん。実花さんやこの世界の人たちのために頑張ろう!
…って夢花?大丈夫?」
「…大丈夫じゃないよ…。」
「チカラの副作用今来たか…。もうちょっとだけ頑張ってね?もう少しで収まると思うから。」
「うん…。」