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ここは少し街から外れた人通りが少ないところの一角。
男たちがある人を前に跪いている。
「…様。計画は順調に進んでいます。」
「そう…。まあ、順調に進んでいないと困るからね。」
「はい。…しかし…。」
ある一人の男が話しながら言いよどんだ。
「なに…?なんかあったの…?」
「い、いや…。最近我々の計画を阻止しようとしているのか邪魔をしてくる三人組がいるんです。その者達が少し厄介になりそうでして…。」
「…そう。まあ、大変になりそうなら排除する必要はある。けど、今は少しずつその人らのところに腕利きじゃなくてもいいから送り込んでいけ。」
「は、はい。では、まずはあの人たちを送り込んでいきたいと思います。」
「お、おいっ!なんでいきなりあいつらを送り込んでいくんだ!?もう少し下のレベルの奴らでもいいんじゃないか!?」
男がボスらしき人に話していた時、いきなりほかの男が入り込んできた。
「それにも理由があるんだよ。俺の右腕的立ち位置のあいつがなかなか攻撃させてくれなかったらしいからな。…そんな奴らに負けることが分かっているような奴らを送って無駄に時間かかるのもどうかと思うし、何より、腕利きだったりする方が俺らにとってもいいかと思うんだ。」
「なるほど…言われてみたらその通りだ。悪かったな。口挟むような真似して。」
「いや、大丈夫だ。
…ということです。よろしいでしょうか。」
「ああ。では頼むぞ。われらの夢の実現のために…。」
「「「はっ!」」」
そう話しながらボスらしき人は暗闇の中に消えていった。
そしてボスが消えたすぐあと、集まっていた男たちも徐々に暗闇へと消えていった。
………ボスと、自分たちの夢の実現のために…