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「対策としては、まずは大人数で攻撃してくることを想定しなくてはいけないですね…。多分相手は大人数で確実に殺そうとしてくると思います。そこに関しては確実に対策しないと殺されてしまいますからね…。」
「そうだよね…。まず役割分担で、誰が攻撃で誰が防御、そしてローテーションで回していけるようにしとかないと。」
彼女たちは相手との戦闘では、大人数で来られた時の対策を中心に考えていた。
「ねーねーお姉ちゃん。実花さん。カミサマに聞いたり、協力依頼することってできるの?カミサマにも協力してもらったらある程度突破口的なの見つかるんじゃない?」
と、カミサマを使うような発言を…
「ゆ、夢花…さすがにカミサマ使うのはやばいんじゃない?一応カミサマでもあるし…」
とカミサマの話をしていたら、そこにいきなり
『ヤッホー。ひさしぶりー。だけどさ、一つ言わせてね?カミサマって簡単には動けないからね…?』
「えっ?そうなの?…使えない…」
『そこっ!小さな声で言わない!ってか、今でも十分に協力はしているからね!』
「そこはあざーっす。」
「花楓さん。あの二人っていっつもあんな感じになりますよね…?」
「うん…。もうね。ほっといてね?どうしようもないから。」
なぜか言い合いする二人とそれを見守る二人という謎の構図になっていた。
でもやるときはちゃんとやる人たちではある―と思いたい―ので、ある程度決着ついたら―お互いに息を切らしながらだが―話し始めた。
『とりあえず、捕らえられているカミサマは気配薄いけど、何とかまだ生きていることは確認できた。けど、多分その組織のトップ―ボス的立ち位置の人だろうね―その人が近くにいるのかすごく強い気配が近くからするんだ。だから最終的にカミサマを助けるなら、その相手と戦わないといけないと思うんだ。』
「やっぱり苦戦しそうですよね?」
『うん。カミサマがまず弱っちゃっているからね…。そこが何とかなっても、近くにいる奴がどんな奴かはまだ分かってないからね…。』
「ねえ。」
「どうしたの?」
「いやあ…相手のところに行って、カミサマを助けなきゃいけないのと、その組織を解体させたり色々としなきゃいけないでしょ?」
『そういうことだね。解体させてくれないと他のところに被害言ったら大変だからね。』
「そしたらさ、正攻法でわざわざ来るの待っていたり、いわゆるテンプレ的に進めるのってなんか嫌じゃん?だからさ、こっちに向けてきた人たちを何とかしたら準備整えていきなりボス戦ってどう?」
その夢花の話を聞いた瞬間その場が一瞬静かになった。
それもそのはずだろう。
みんなは、ボスにたどり着くまでに色々と大変だからどのようにしていくかという話していたのに、いきなりこっちから突撃しちゃえ!って感じで発言されてみんなびっくりしたのである。
「夢花…。敵の場所ってわかってるの?」
そう花楓が質問すると、
「えっ?そんなの…カミサマならわかるんじゃない?」
「ん?夢花はわからないの…?」
「うん。」
またもや場が固まってしまった。
しばらくはそのままでいた時に
「何言うかと思っていたらぶっ飛んだ案出してまあ、ありかな?と思ったから場所聞いたのにわからないってどういうこと!?」
「えっ?そのままのことを言っただけだよ?」
「ハア…。カミサマ…すみませんけどわかります?」
『まあ、わからないことはないし、何なら検討はついてるよ。』
そうカミサマが言った瞬間三人が一斉にカミサマの方を向いた。
「本当ですか!?なら、そのことを教えてもらうのは後にして、とりあえず私たちは準備を…」
と話している途中に一気に強い風が吹いて三人とカミサマは目を開けていられなかった。
風がある程度弱くなり目を開けてみると、うっすらと人影が見えてきていた。
「なに!?みんなは大丈夫!?」
「大丈夫です。けど…。」
そう言いながら実花が見つめている方向に目線を向けると、そこには男が5人ほど立っていた。

「お前らこの間の忠告を無視したらしいな。」
「無視したつもりはないですけど?」
「まあいい。お前らは俺らの計画の邪魔ばかりする。よってここで死んでもらうぞ!」

いきなり相手と遭遇してしまった三人とカミサマ。相手は殺す気で来ている。一体これからどうなってしまうのか。無事囚われているカミサマを助け出して、この世界を無事に救えるのか…!






                       続く