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「カミサマ?いったいどうしたんですか?私たちから連絡することは結構ありますけどカミサマからって珍しくないですか?」
そう。カミサマというのは基本世界の創設者であり管理者である。そのため基本は何か問題があったりする以外連絡をしなかったり、ある世界のカミサマは、問題解決できる人物を選び、神託という形で一方的に伝えることもあるくらいなのだ。
そんなカミサマが多いがこのカミサマは普通に会話をしたりできるが、やはりあまりカミサマから連絡することは少ない。それゆえに花楓の質問である。
『色々と情報があったからそれを伝えようと思って。それに、キミたちに注意っていうか覚えておいてほしいことがあるからね。』
「そういうことだったんですね。でも、今から話を聞きたいのですが…あれがあるからどうしようってなっていて…。」
『ああ。夢花が突いているミノムシみたいなやつか…。少し聞きにくいんだけどさ…なんであんなことになったの…?』
「それは私たちも聞きたいです…。」
カミサマ、そして花楓と実花は夢花と襲ってきた男たちの方を見て言葉を失いつつも頑張って状況を理解しようとしていた。
なぜ状況を理解するのに頑張る必要があったか。その答えは夢花と男たちの方を見ていたらわかった事である。