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『今回の予知について話す前に、前にカミサマってある種の職業だって話はしたよね?それってね、ある特殊な才能みたいなのがないとカミサマになれないんだ。まあ、言い換えるとその才能を持っている人ならだれでもカミサマになる可能性があるってことなんだけどね。で、カミサマになる才能ってのは、運命を捕まえたり動かせたりすることができるってことなんだ。』
「えっ。それって、夢花…。」
『そう。夢花もなろうと思えばカミサマになる事が出来るんだよね。』
「え…。やだ…。」
『うん。言うと思った。あっ話ずれちゃったね。
それで、カミサマになる条件がそれだから、もちろん相手のボス、ってもカミサマか。は、運命をいじることができるんだよね。そうすると、必ず戦いが始まるまでの運命を固定するって言ったらおかしいかもしれないけど、することができるんだ。ただ、なんで戦う前までなのかっていうと、相手と接触するとき、もしかしたら相手も運命をいじれる相手かもしれないそうなった場合、どう転ぶかわからなくなるんだよね。必ず自分が勝つとは決められないから。だから戦う前までなの。そして、こういう時の予知は、あるところまでは決められていて変えられなかったりするから、時間軸を変えたり、人に話したりしても何も変わらないの。オッケー?』
「そういうことなんだ…。ってことは、うちらは相手の幹部的な人二人を相手にして、それほど準備できない間にラスボスとの最終決戦をしなくちゃいけないわけ!?」
『そういうことになるね…。』
「まじか…。」
『けど、僕もできる限り君たちに有利に進めるように頑張るしね。君たちも準備をできる限りしておいてほしい。』
「わかりました。ありがとうございます!」
「そしたらさ、うちが作る防御用のシールドもう少し工夫していこ。」
「そうだね。とりあえずは実花も使えるようにかな?」
こんな感じで話している三人から離れて行っているカミサマ。
そこへ秘書的な人が近づき話していた。
『いいのですか?あのことを話さなくて。』
『うん。今言ったところで彼女たちのモチベーションを下げちゃうだけだし…。それに、今からやったところで…。』
『それもそうですね…。まあ、私はあなたに従いますで。』
『うん。ありがとね。』
こんな会話を続けている間にも刻一刻と歯車は回り、戦いへの運命の足音は聞こえ続けている。