ーーアル・ニールとリエンの寝室


「リエン、朝だよ。起きよう」
「…ん、アル・ニールさま」
「おはよう。よく眠れたか?」
「んう、もうすこし、ねむっていたいです」
「ふふ、構わないよ。私の我がままな妻」
「ありがとうございます。…アル・ニールさま、おねがいがあるのです」
「ん?なんだ?」
「…おはようのハグを、していただけませんか」
「ああ、もちろんだ。おまえが自分の願いを言ってくれるようになって嬉しい」
「ふふ、アル・ニールさま、あったかい。…もっと、おねがいしてもいいですか?」
「言ってみろ」
「…おはようの、キスもしてほしいのです」
「…そんな可愛い事言って。おまえは私をどうしたいんだ」

ーーちゅっ

「…えへへ、今日はじめてのキスですね」
「…それ以上、可愛い事を言うな。これ以上のこともしたくなる」
「………されたいです」
「…………リエン、本気か?」
「ほ、本気です。あの、なんだか、今日…その、アル・ニールさまと、こうしていたくて」

ーーチュ、

「…だめ、ですか?」


だめなわけがない