クロスオーバー会話文


(※全部if)(※転生だったり未来だったりなんでもあり)(※ぷいきゅあ、英国魔法学校、少年探偵)

「プリキュアになってオレたちの世界を救ってくれ」
「乾……?」
「ワンちゃん……?」
「違う。オレはフェアリーキングダムの妖精、いぬぴぃだ」
「おいオレを殴れ。おかしなものが見える」
「良いけど、私のことも殴って。変なもの食べたかな……」
「さっきのレストランでオレらの飯にクスリを混ぜられた可能性があるな」
「それなら私たちの三倍は食べてたココくんヤバいじゃん」
「連絡する。……おい九井今何処にいる? は? ラーメン? 替え玉?」
「めちゃくちゃ大丈夫そう」
「フェアリーキングダムはオレたち妖精の国……だが、フザケンナーたちのせいでオレはこの人間界に避難を余儀なくされた…………」
「なんか勝手に話し始めたよ。やっぱりこの子ワンちゃんなんじゃないの?」
「違う。オレはフェアリーキングダムの妖精、いぬぴぃだ」
「それはもう分かったから、いいから。で、何? プリキュア? フザケンナー? フェアリーキングダム?」
「夢だな」
「だよね、夢だ」
「ひとまずプリキュアになってみてくれ。その後に決めればいい」
「おいふざけんな」
「フザケンナーだって⁉︎ まずい、急いで変身しろ!」
「オレの話を聞け! おいお前からもこのハエみてえなのに何か言え!」
「あ、もしもし竜胆くん? うん、さっき食事会は終わったから帰ろうかなって思ってたところ。でもなんか変な妖精に絡まれてさ、プリキュアになれとか言われてて……そう多分その女児向けアニメのプリキュア」
「一人だけ逃げるな!」
「酒かクスリか……社長秘書が未成年飲酒ってヤバいでしょ……でも大寿くんも同じものが見えてるからクスリかも…………竜胆くん、私の頭がおかしくなっても好きでいてくれる……? ほんと? 嬉しい……プリキュアになって竜胆くんのこと、守るからね……」
「なってくれるのか! よし、トランスフォーム!」
「よしじゃねえ! 何もよくねえ! うわあああ」

 +

「竜胆くんと一緒竜胆くんと一緒竜胆くんと一緒竜胆くんと一緒竜胆くんと一緒がいい!」
『……グリフィ』
「竜胆くん! と! 一緒が! いい!」
『…………スリザリンで』
「やったあああ! 竜胆くん!」
「リコ! 良かった、オレたちやっぱりどこに行っても一緒になる運命なんだな。おいそこの雑魚退け。今日からオレの隣にはリコが座るんだよ」
「こら竜胆くん、いじめはダメだよ」
「うん、ごめんリコ。でもリコにはずっとオレの隣に居て欲しいんだよ。ダメ?」
「も〜、仕方ないなあ! 私も竜胆くんの隣に居たいよ……! よ〜し、座っちゃおっと!」
「本当に同じ寮になれて良かった……リコ可愛いから、別の寮になってそばにいられない時間に変な虫がつかないかずっと心配だったんだよ。これからはずっと一緒にいような」
「竜胆くんのために可愛くなってるんだよ。安心して、私は竜胆くんのこと大好きだから。でもずっと一緒にいよう。離れたくないの」
「おいおい待て待て。お前ら、流石に寮の同室までは認めねえからな」
「分かってるよ、蘭ちゃん。お兄の部屋は私の部屋、私の部屋は私の部屋だもんね」
「なんも分かってねーんだよなあ。おいガリ男、お前の妹だろ。目の前でイチャついてんぞ止めろ」
「日本食が恋しい」
「お前はお前でホームシックが早すぎんだよ。食のことしか頭に詰まってねーのか?」
「……最悪だ」
「よし、大寿クンお前が止めろ。ガリ子の大親友だろ?」
「神よ、オレが何をしたと言うんですか……離れたくて交換留学生枠勝ち取ったのになんでコイツが居て、同じ寮にならなきゃいけねえんだ……」
「どいつもこいつも、つっかえねえなあ!」
「っていうかポッターくんってなんであんな人気なの? 眼鏡が竜胆くんと似てるから?」
「あー? アイツはアレだろ、生き残った男の子」
「あ、それなら分かる。なんだっけ例のあの人のやつでしょ? ポ、ポ……ポルデモートだっけ?」
「ちょっと違うけどリコはそれでいいよ」
「いや良くないだろ。竜胆、流石にそれは訂正しろよ……」
「名前間違ってるんだからセーフだろ。リコはポルデモートの話してるだよ」
「なんもセーフじゃないんだわ」

 +

「う、うわああああ! 大寿くん! 人が! 人が死んでる!」
「あ⁉︎ またか⁉︎」
「お姉さんお兄さん、今、人が死んでるって……あ」
「うわあああちっちゃい死神だああ! 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……続きなんだっけ……竜胆くん竜胆くん…………」
「またリンドークンかよ……うわっ」
「餓鬼は死体なんて見んな。おい高賀、警察と救急呼ぶから状態教えろ」
「うーん、普通に刺殺だと思う。刀傷ではないね。脈は残念だけどもうない。心臓一突きにされてるし、多分即死かな。死後硬直が進んでるから殺されたのは結構前かも」
「ん。お前も下がれ」
「りょーかい」
「……相変わらず手慣れてるね、二人とも」
「ちっちゃい死神こそ、相変わらず人の死に慣れてるみたいだ。餓鬼が関わるような事柄じゃないと思うけど」
「お姉さんたちこそ、でしょ。よく一目で刀傷じゃないって判断できたね? もしかして……日頃からそういうのをよく見るの?」
「おいおい、疑わないでよ。普通の会社経営者と社長秘書ですよ私たちは。刀傷はねー、私の背中見る?」
「背中?」
「うん。学生やってた頃に背中斬られてんの。だいぶ手加減されてたから今こうやって普通に歩けてるしピンピンしてるけど、背中に傷残ってんのね。で、背中とはいえ鏡越しに見えたりするから刀傷はなーんとなく分かるってわけ」
「学生時代に背中を斬られた⁉︎」
「そうそう。まあこんなの餓鬼に話す話じゃないか。大寿くん、私がちっちゃい死神持つよ。ああ店員さん、申し訳ないんですけど出入口の封鎖をお願いします」
「あ、それならさっきボクが伝えたから大丈夫」
「……ほーんとに、餓鬼らしくない餓鬼だなあ?」
「あはは……でも、お姉さんたちも一般人らしくないよね」
「だから、私たちは普通の会社経営者と社長秘書ですよ。それ以上でも以下でもない。強いていえば、私は竜胆くんのお嫁さん」
「それは別にどうでもいいから」
「うわー、最近の子供ってこんな辛口なの? やっぱり私の話聞いてくれるのは大寿くんだけだね」
「オレは聞いてるんじゃない、聞かされてるんだ」
「またまたあ、恋バナする仲じゃん? ってかさ、これってもしかして私たちまた第一発見者になっちゃったの?」
「そうだよ。それに、またお姉さんとお兄さんにはお互いのアリバイを証明できる人もお互いしか居ないんでしょ?」
「……はあ。テメェと一緒にいるとろくな事がねえな」
「大親友相手に酷い言い様だよ」