6話


デブに真珠

@
朝方呟いた通り今作の1サビです。ばんぷおぶちきんの「ゼロ」を聴きながら書きました

A
リコは暴走癖はあるし手が早いところもありますが本当に普通の女の子なので、泣きたい日もあるし我慢出来ずに隠れて泣いた夜もあります。それでも人前では泣かないようにと二年間ずっと耐えていました。竜胆くんはそんなリコの心の拠り所でした

B
リコは竜胆くんに出会って本当の意味で逃げることをやめて変われたので、ガリ子の名付け親は蘭ちゃんですがその根本的な形を作ったのは竜胆くんです。そしてガリ子がリコとして普通の女の子で居られるのは竜胆くんのそばに居る時なので、竜胆くんはこの先もずっとリコをガリ子とは呼びません

C
竜胆くんに出会う前は良くも悪くも活発な兄に振り回され、兄の喧嘩に巻き込まれてもどうにか自分の身を守れるようにと両親と祖父に促されて柔道などを習っていました。喧嘩をすることもありましたし自分の強さにも自信はありましたが、それは望んで得たものではありません。いつでも「兄の妹」でした

でもはじめて友達になってくれた竜胆くんは「兄の妹」としてではなく「高賀リコ」としての自分を見てくれました。だからリコは「高賀リコ」として、自分の意思で、自分から望んで強くなることを選び、竜胆くんの隣で生きていくことを願いました。リコにとって竜胆くんは言葉では足りない程大切な人です

D
リコと竜胆くんは「高賀リオの妹」でもなく「灰谷蘭の弟」でもなく、「高賀リコ」と「灰谷竜胆」としてお互いを大切に思っています。この先何があってもそれは変わりません

E
リコは竜胆くんに「そばにいさせて」、自分が竜胆くんのそばに行くことを願い、竜胆くんはリコに「そばにいて」、リコが自分のそばにいることを願いました。この先暴走機関車ガリ子の行き着く先も、普通の女の子でしかないリコが辿り着く先も、ずっと竜胆くんのそばです

F
作中で何度か書いているとおり、ガリ子とマンジローは似ています。何処が、とかはなく似ています

マンジローが支えてくれる人たちを失い黒い衝動に呑まれてしまったように、ガリ子も大切な人たちを失えば立ち上がれなくなります。そういった点では犯罪に手を染めるマンジローと生きる気力すらなくして何も出来なくなるガリ子とは正反対なのかもしれませんが

マンジローとガリ子がお互いをあだ名ではなく名前で呼ぶのは認めあっているからであり、根っこの部分が似通っているからです。二人は人に支えられ、人を守り、大切な人のそばで生きることで強くなります

G
蹴りのマイキーと殴りのガリ子です。原作に突入するぐらいの時点ではガリ子のとある怪我が原因でマンジローの方が優位に立つようになりますが、それがなければ実力は拮抗しているかと思います

H
ガリ子はマンジロー同様天才なので、マンジローに暴力で立ち向かえる者です。イザナもそうなので、怪獣大決戦ではやはり血で血を洗う地獄が展開されます