8話


デブでデブを釣る

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わりとガリ子のメンタルがボロボロなので簡単に泣きます

A
リコと竜胆くんはお互いを大切に思っていますが、「弱さを見せるのが怖い」リコと「弱いところも全部受け止めたい」竜胆くんとですれ違っています

B
竜胆くんは知らないですしリコも自分でもよく分かっていないのですが、竜胆くんの前だったり竜胆くんに関わることでなければ我を忘れるほど泣くことも、声を上げて泣くこともありません。リコの感情を一番乱すのは竜胆くんで、鎮めるのも竜胆くんです

弱さを見せたくないし心配をかけたくないと頑なに思うのも竜胆くんに対してだけで、リコは竜胆くんに弱い所を知られることを何よりも恐れています。エマちゃんや鶴蝶くんに弱さではなく優しさだと言われた時はそうだといいと受け止めましたが、竜胆くんにはそもそも弱さを見せられないでいます

C
「ひとりにしないで」が結局リコの本音です。竜胆くんには届きませんでしたが

D
イザナのことは家族だと思っているし愛しているので自分がイザナを受け止めるからイザナも自分の愛を受け入れろと詰め寄ることが出来ますが、竜胆くんには出来ません。竜胆くんへの感情はもっと漠然としていて、本人がよく分かっていないままただただ膨れ上がっているので

E
竜胆くんへの感情は次回とそのまた次の話で詰めていきます。リコは情緒があまり育っていないので、ギリギリまで追い詰められないと対竜胆くんの場合、自分の気持ちがなんなのか分からない子です。竜胆くんは自分のリコへの感情がなんなのかもう分かっている気がします

F
蘭ちゃんとガリ男は休日によく会っています。竜胆くんとガリ子が遊びに行っている間にガリ子宅で二人でゲームしたりレゴブロックで万里の長城を作ったり家中一周するぐらいプラレールの線路を繋げたりする仲です。大抵やらかすので高賀祖父に頻繁に正座させられています

竜胆くんは高賀祖父とはリコを家まで迎えに行った時に会えば軽く話すぐらいなのですが、蘭ちゃんは正座で怒られたこともあればガリ男と共に勉強を教えられたこともあるし回らない寿司を奢ってもらったこともあります。多分原作に突入するぐらいにはメル友になってます

G
今更な話なんですがガリ子がシンイチローくんに一番最初に会った時「道場の師範代を紹介して」と言って初手で佐野家のお爺様との交流を望まなかったのは、かつてガリ子が通っていた空手道場では入ったばかりの生徒は師範代から教えを受けていたからという裏設定的なものがあります