○月△日
天女様という美しい女性が、天から舞い降りてきたそうな。私もこの目で見たけども、とてもお綺麗な人だった。たくさんの娘が、羨ましく感じるだろう。あんな風に、綺麗になりたい、と。でも、たくさんの忍たま達に囲まれて過ごしている天女様を、くのたまの子達は快く思ってはいないようだ。それに天女様は私を嫌っているのか、時折、恨めしそうに私を睨んでくる。何もしていないんだけどなぁ。そんな日々が続く中、ある日天女様が泣き出したそうです。何事かと思っていれば、事務員である私に虐められたと、天女様が嘘を言い出した。何か誤解を解こうかと思ったけども、私が言わなくても忍たまやくのたまや先生方は、天女様の嘘を信じはしませんでした。改めて、信頼されてるんだなぁと感じ、嬉しくなりました。でも、天女様はそれを快くは思わなかったのか、思いっきり怖い顔で睨まれました。この時私は、美しい人が怖い顔をすると、とても怖いのだと実感した。それから、数日後の今日。私は裏山のそれまた裏山のこれまた裏山の裏裏裏山に呼び出されました。誰に?ってそりゃあ、天女様以外、いませんよ?裏裏裏山に私を呼び出すのは。嫌だなぁとか困ったなぁとか、色々な思いがあり、正直にいえば、行かないでおこうかなと思ったのだけども。でも行かなかったら、また言われちゃうかもしれないので、ちゃんと行く私を誰か褒めてくださると、嬉しいです。ああ、お父さんのお団子が恋しいなぁ。




「っ、ごめ、んっ…!ごめんな、咲…。」
事務員さん

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