千歳千里

 同じクラスで隣の席。すごく仲が良い訳ではないけれど、話をする程度には交流があったクラスメイトの千歳くん。
 千歳くんは毎日教室にいるわけでは無いので、中庭や渡り廊下など色んなところで会うたびに、買いすぎて余らせたおやつをあげるんです。
 もちろん毎日おやつが余る訳ないので、以前あげたときに「好きな味」と千歳くんが喜んでいた駄菓子を私が買っているだけなんですが。
 卒業式の数日前に告白をして、それきり千歳君は淡い思い出になりました。
 どうか私の事なんて忘れてね、ずっと幸せでいてね。そう言った私を見つめた千歳くんの顔を、いつか忘れられる日が来るのでしょうか。



2022/01/16 テニスの王子様 
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