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『明日、桜ヶ丘六丁目バス停3時06分発、△△駅行きバスの運転席側8つ目の座席の下に、紙袋を置いておく。中にはいつものビデオカメラとバイブが入ってるから、それで自分のオナニー映像を撮るように。ちゃんと撮れてなかったらお仕置きするよ』

私からのメールが届いてすぐに返信をしてきたのだろう。まもなく携帯電話に着メールを知らせる短いメロディが鳴った。

『無理です。昼間は部活があるし、夜は弟と一緒の部屋だし』

『じゃあ学校でやりなよ。まだ夏休みだし、どっか空き教室くらいあるでしょ?やらなかったらお仕置き決定ね。バイブ入れたまま満員のバスに乗せちゃうよ』

次の返信がくるのは結構時間がかかった。
文章も『わかりました』の一言のみ。
翔平がどれほど逡巡し、諦めたのかが手に取るようにわかる。
まあ翌日、指定のバスに翔平は現れたし、ビデオカメラとバイブの入った紙袋もちゃんと持ち出せたようだ。



それから数日後、ヤリ部屋に現れた翔平はいつもと様子が違った。
今までの困ったような泣き出しそうな顔とは違う、諦めた表情で、私が出しだ手に無言であの紙袋を差し出す。

「上手く撮れたの?じゃあ、一緒に見ようか」
スプリングの弱くなったマットレスに腰を下ろし、膝の上に翔平を座らせてビデオを再生させる。

最初に映ったのは薄暗い部屋の埃っぽい床だった。
くるりと景色が回って、ビデオカメラが台の上に据え置かれると、少し距離をおいて翔平が腰を下ろす。

「これ、どこ?学校?」
「…学校の…体育館の外の倉庫…。体育祭用のアーチとか玉入れの玉とか、普段使わない物が入ってて…あんまり人が来ない…から…」
なるほど、座る翔平の背景に汚れたマットや大綱引き用の綱が映っている。

液晶画面の中の翔平が、ゆっくりと野球部の練習着のズボンと下着を脱ぎ、自分の股間をいじり出す。
ぴったりと閉じた脚に隠れて、ソコは全く見えない…が。
尻の肉がひくん・ひくん…と揺れている。
ビデオカメラの小さな画面ではわからないが、アナルもヒクヒク震えてるのだろう。
ぴったりと閉じていた膝がゆっくりと離れてきて……トロンとした翔平の表情と、精一杯勃起していても片手に少し余る程度の、小振りなペニスが映し出された。
(ん…ん…ン…)
鼻にかかった吐息まじりの声は、外から聞こえる雑音にかき消されるほど小さい。
しかし、ペニスをヌく手の動きがどんどん激しくなるにつれて、閉じられていたはずの脚はハシタナいほどに開き、もれる声も確かなものになってくる。
(ん、んあっ…もっと…もっ…とぉ……!)
先走りに濡れたペニスと手が、ぐちゃぐちゃと淫らな音を立てるのを、ビデオカメラは余さず拾っていく。
そのうち、タマを握っていたほうの手の指が、すうっと立てられて……アナルの周りを撫ではじめた。
(はぁっ!あ…あ…あ…ダメ…そこは…ダ…めぇ…)
ペニスをヌく手の動きは、ますます早く、激しいものになっているというのに、カウパーが

あふれるばかりで射精の兆しは見えない。
(うう…うう…っ…)
小さな画面には、理性と欲がせめぎあう翔平の表情がはっきりと映し出されていて、それを見る私のモノを刺激する。
もちろん、その股間にぴったりと尻を乗せている翔平にもそれは伝わって……もじもじと小さく、腰をくねらせ始めた。

(ああっ!あ……)
膝の上に座る翔平に、わずかに意識を奪われていた私の気を引くように、画面の中の翔平が喘いだ。

見れば、翔平の理性が欲に負けて、アナルに指を突き入れたところで……
それは正に、墜ちた瞬間だった。
カウパーのぬめりだけでは足りないとばかりに、ペニスを握っていた手を離して紙袋の中をまさぐり、ミニボトルに入っていたローションを半分ほども垂らし掛ける。
一本だった指も、すぐに二本三本と増やされて、淑女のように閉じられていたはずの両脚も、今は見る影もない。
(んはぁ…は…た…足りない…足りないぃ…)
欲望に火がついてしまった翔平には、アナルを弄る手は小さく、指も細すぎるのだ。
すぐに紙袋の中のバイブの出番となった。
大人のペニスの平均値より若干大きいくらいのソレに、残りのローションを全て垂らし、ゆっくりアナルに押し当てる。

そのとき。
薄暗い倉庫の唯一の光源であろう、低い位置にある窓のむこうを人影が通った。
二人連れの少女の話声は、高音だけが跳ねるように響いて通り過ぎていく。
その声が遠ざかるまで動きの止まっていた翔平は、いくらか理性を取り戻したようだ。
アナルにあてがったバイブを挿入することを迷い…
しかし、やはり…
(あ………ひっ……ああ……だ…めぇ……)
ずぷ………ずぷずぷずぷずぷ……
正気を保ちながらも欲に負けた翔平の目から、どっと涙があふれた。
それでも、バイブを握る手は一度も引かれることなく根元まで入って……いって……。



その後の映像は正しく、お宝だった。
事前に私に命じられたこととはいえ、その場に監視するもののない状況で、過ぎるほどの痴態。
スイッチを入れたバイブを更に出し入れし、自らの乳首を捻り、強要されたわけではない淫語を何度も繰り返す。
マックスにしたバイブが挿入った尻を振りながら、大綱引きの綱に勃起したペニスを擦りつける。

決して快楽のためだけではない涙に頬を濡らしながら、よがる翔平はこのとき全てを諦めたのだろう。
もう、逃げられないのだと。
もう、手遅れなのだと……



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■19日目(5回目)■

翔平が今日持ってきた映像はすばらしいものだった。

固定された画面は刻一刻と移り変わる翔平の表情を克明に捕らえていたし、誰も監視する者のない状況は、あの子を素直に快楽に溺れさせていた。


映像を見終えた後のセックスも良かった。
私が一言命じるだけで、躊躇なくフェラチオをし、ザーメンを飲み、催淫剤入りのローションを使わなくてもしつこいくらいに騎乗位で尻を振りたくったのだ。


これは調教が第三段階に入ったということだろう。
第一段階では体が、第二段階では心が、セックスの快楽に屈した。
第三段階ではもっと、魂の奥底まで快楽を植え付けて…自分からセックスを欲するセックスドールに仕上げるのだ。


翔平が、私の人生で最高の作品になることは間違いない。



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