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「一緒に暮らすにあたって、ルールを決める」
「ダンテルールとか嫌いなのに?」
「一つ。俺の許可なしに外出しないこと」
「無視なのね。しかもちょっと待って」
夕飯を平らげ(またデリバリーのピザだった、明日からは何か作ろう)、目覚め祝いだとウイスキーを開けたダンテがそう高らかに宣言した。
「外出禁止って、子どもじゃないんだから」
「ずっとそばにいるっていったろ」
「そうだけど、一人で出かけるくらいいいでしょ」
「だめだ。また妙な悪魔に付け入られたらどうする」
「別に付け入られたわけじゃ」
「二つ。依頼には2人で行くこと」
「ちょっと進めないでよ」
その後もいろいろ理不尽な(依頼2人っていうのも明らかに人材過度なことだってあるのにダンテは譲らなかった、そのほかにも買い出しは2人とかダンテ以外の人と、特に男と出かけないとか)ルールを告げられてしまった。18年間眠ってたわたしが言えることじゃないかもしれないけど、少し過保護がすぎるんじゃないか?守れよ、約束だからなと酒を煽るダンテ、さっきまでの弱った姿はかけらも見当たらない。
「破ったら首輪な」
「首…首輪?!」
「足枷でもいいぞ」
どっちも絶対に嫌だ。どこから出したのか黒光りする首輪をくるくる楽しげに回すダンテにちょっとだけ恐ろしいものを感じた。なんでそんなの持ってるんだよ。
「お前が居なくなってすぐ見つけたんだ。日向を見つけたら逃がさねぇようにこれつけてやろうと思ってな」
「こわい」
「日向が逃げない限りは無理やりつけたりしねぇ…つもりだ」
「つもり?可能性あるってこと?」
わたしいなくなってもっと落ち込んでたんじゃないかなとか思ってたけど捕まえる気満々だったようでむしろ安心したわ。
「ハハ、まあ昔のことだ。これに繋いで飼い殺し、なんてことないようにしてくれよ」
ニュアンスおかしい、気をつけるのはわたしなのか?酒が入って冗談なんだかなんだか訳のわからないことを口走るダンテ、でもその目は至って真剣そのもので乾いた笑いを返すしかできない。