「リザードンのキョダイゴクエン!!強烈な一撃が決まったァ!!」
ワゴンに置かれたラジオから実況が流れている。できるだけ耳にしないようにお金を渡して、その場から離れた。
世界が違う。一度交わったって言ったって、もう遠い昔のことだ。なのにどうして今更。いや、負けたことが気になっているって言っていたっけ。じゃあやっぱり、バトルするしかないのかな。隣を歩くオノノクスを見つめる。きゅう?とこっちを見返すオノノクス、10年前は生まれたてのキバゴだった。ぽてぽてとわたしの跡をついてきて、まるで雛鳥のようだったなあ。
大きくなったねぇと頭を撫でれば嬉しそうにぐりぐりと角を押しつけてきた。その鋭さを見て、ぽつりと呟いた。
「また、バトル、したい?」
ぎゅ?と首を傾げる。もう覚えてないかあ。あの時わたしの手持ちにいた子たちはみんな父に預けてしまった。
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