この人がダンデ?
茫然と見上げると男の人は困ったように頬を掻いた。
「とりあえず家に帰ろう」
「家…家って、どこ、ですか」
ぽんとボールから飛び出したのはリザードンだった。見覚えのあるその姿に、知っている子に会えた安心感、それからじゃあやっぱりこの人は…と若干の絶望。
「い、一緒に…?」
いくらダンデと言っても10年後なんだから、ほとんど他人のようなものだ。思わず不安げに見つめると、ダンデは優しく笑った。
「なにもしないさ」
「えっあっ…」
あからさまに態度に出ていたみたいだ。安心させるように言われて顔が熱くなる。
「ここが君の部屋だ。俺はこっちの部屋にいるから、何かあったら呼んでくれ」
「ダッ…ダンデさん」
優しく頬に手が触れた。薄暗い室内で、見下ろすダンデさんの瞳が光って見える。
「すまない」
どちゅっと勢い良く突き入れられて、体が跳ね上がった。反動で涙が散った。声も出せずに震える私を宥めるように、ダンデさんはぴったりと体をくっつけてわたしの名前を呼んだ。
「日向、日向」
「あ、あ…うごか、ない、でぇ」
くちゅりと彼の腰が動き始める。その動きを止めるように足を絡ませると、その足を鷲掴まれた。
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