Feb27th
雪解けも起こらぬ内に、春は遠くへ行ってしまった。
月の使者に連れられて帰還してしまったんだろう。
いつまでも傍に居られないことは分かっていた。
それでも口にすれば消えていく願いに一縷の望みを掛けていた。
君と見ていた未来はいつしか俺だけの願望に変わっていて
いつから擦れ違っていたのか、些細な解れも
過去と知った今だから言える話で、当人の俺は
預けた心臓は戻らないまま喪失するのか
俺を切っ掛けに彼が変化したなら俺の責任
進むべき道を真っ当に進むのであれば、
指針になれん結末が恨めしい