キャンバスに映る貴方
第三話





chapter:思い焦がれて





心桜の目尻からは、快楽の涙が溢れていた。



「ずっとこうして貴方を誘惑したかった……夢の中で何度、こうして貴方を抱いたか分からないほど……」


「ぁ、あ、ああっ!! 僕、僕もっ!! 涼を描いたキャンバスで……」

「自慰をしたんですか? こんなふうに触って?」

「……っひ」


鈴口に指の腹をあてがい、擦ってやれば、いっそう心桜の腰が跳ねた。

どうやら心桜は達する手前らしい。

俺の愛撫によって達してしまいそうになる彼が可愛くて、ついついもっと彼を弄りたくなる。


心桜を握ると、付け根から先端へと、何度も擦り上げてやる。



「んぅ……うぁんっ、ああっ。あ、イく……」



大きな目から溢れた涙は、とうとう堪えきれず、一筋、目尻を伝って流れはじめる。

それがまた、どうにも言えないくらいに綺麗だ……。



「どうぞ、イってください」

「あ、あああああっ!!」

心桜の身体が大きく仰け反る。


彼が達する寸前、俺はポケットにあったハンカチで心桜の先端を抑え、勢いよく流れる白濁を受け止める。



そうして心桜が放つ荒い息と、達する心桜に刺激された俺の息が交じり合った。


「涼……も……」


「え? あ、俺はいいです」



達した後の心桜はとても綺麗で、それに飲まれそうになる俺の身体は、ズボンを押し上げ、少し先走りを流していた。


それを見た心桜は、身体をむくりと起こすと、へっぴり腰になっている俺と向き合う。


「だめ、僕ばかりなんてズルい!!」


- 26 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom