アラビアン・ナイト
第六話





chapter:Meet Again~同衾





「なんっ!?」


どういうことかと聞き返そうとした口は――だけど、すぐに塞がれた。


ぬめった何かが口の中に入ってきた。



オレの口を塞いだそれがヘサームの口で、ぬめったそれは舌だっていうことはすぐにわかった。




ヘサームは、オレを囮にして、ここまで追いかけてきた。



人買いたちを野放しにして、必死に水路を引いた父さんたちを見殺しにしたワーリー王。


その王の飼い犬である兵士のヘサームなんて大嫌いだ!



……それなのに……。


「っんぅっ!! ん、んんんぅああっ!!」


ここへ来るまでに媚薬を浴びせられ、乳首や孔に刺激を与えられた体は、もっともっとと求めてしまう。


オレの言うことを聞いてくれない両手が、勝手にヘサームの腕を掴む。


これじゃあ、放さないでと言っているみたいじゃないか。


無理矢理体を開かされているっていうのに、自分からヘサームに抱かれにいっているみたいだ。


そう考えると、体が震えてしまう。

オレが男ではなくなってしまうような、大切なものを失う感覚が胸に過ぎる。


それが悲しくて、泣きそうになる。



「余計なことは考えるな。ただ、与えられる快楽のみを感じればいい」



ヘサームは、一度はオレを解放するものの、そう告げるとまた、オレの口を塞いだ。


ヘサームの舌によって、オレの舌が捕まる。





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