アラビアン・ナイト
第六話





chapter:Meet Again~同衾





群がっていた兵士たちが、ヘサームの一声で素直に引き上げていく……。




オレが周囲を窺(うかが)えたのはそこまでだった。


一度は無理矢理抱かれたことで、熱が引いた体は、媚薬の効果でふたたび火が灯った。




少しでも動こうとするなら、砂の粒たちがオレの体をすべり、刺激してくる。


「っんあっ!!」


ほんのちょっとした、小さなひと粒の砂でさえも、オレの体は刺激され、反応した。


耐えきれなくて喘いでしまえば、ヘサームの、たくましい腕が伸びてくる。


「いやだっ、オレに触るなっ!! ああんっ!!」


父さんを見殺しにした、ワーリー王の飼い犬になんかに触られたくない!!



疼く体に耐えきれないオレは、それでもヘサームの腕を振り払った。



なんとかしてここから逃げ出そうとするものの、やっぱり砂が体に当たるたび、痺れるような熱がオレを襲う。



「たとえ俺から無事に逃げ遂(おお)せたとしても、今の姿では他の男共にまた組み敷かれるぞ?」



「それでも、そっちの方がまだマシだ!! お前なんかと……王の部下なんかと同じ空気を吸いたくない!!」



「ほぅ?」


どうやらオレの言葉が癪(しゃく)に触ったらしい。

ヘサームは突然、オレの体を仰向けにした。


「はなせっ!! お前なんか大嫌いだ!!」


「その大嫌いな奴に、お前は身をゆだねるんだ」





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