好きと言えない。
第五話





chapter:想い、溢れて伝う涙。





 時刻はまだ正午。

 陽はまだ頭上にあって、窓から覗いている。

 そのおかげで、一切を隠すことができない悠里の身体が、昴の目に映る。


 彼の目の前にあるのは、昴を惑的する、妖艶な身体だけだ。


 悠里の熱に犯された黒い瞳は、どこか虚ろで、涙で揺れている。

 その表情が、とても淫らに見えた。

 昴は思わず、唾をのむ。


 昴を魅了していることを知らない悠里は、カーペットを這(は)い、彼の足下に腰を下ろした。

 そして、彼に触れるため、細い腕をデニムパンツのジッパーへと伸ばした。

 ジリジリとジッパーを下ろす音が悠里の耳を刺激する。

 羞恥がいっそう濃くなるけれど、ここで諦めると、昴は悠里に嫌悪感を抱いたままになってしまう。

 そうなれば、捨てられる可能性だってある。

 今はまだ、捨てられる心の準備はできていない。

 昴の傍にいたい。



 悠里はジッパーを下ろし、目の前にあるボクサーパンツから彼を解放させる。

 中から取りだした昴自身は、大きく反り上がっていた。

 昴はまだ、自分のことを飽きてはいない。

 そう実感すると、悠里の心は悲しくも浮き立った。

 昴に触れると、火傷しそうなほどの熱を帯びていた。


「ん…………」


 悠里は赤い唇を開き、躊躇いもなく、反り上がりはじめている昴自身を口に含んだ。


 けれど、どうやっても彼のものは大きすぎて、口内には入りきらない。


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