chapter:想い、溢れて伝う涙。 時刻はまだ正午。 陽はまだ頭上にあって、窓から覗いている。 そのおかげで、一切を隠すことができない悠里の身体が、昴の目に映る。 彼の目の前にあるのは、昴を惑的する、妖艶な身体だけだ。 悠里の熱に犯された黒い瞳は、どこか虚ろで、涙で揺れている。 その表情が、とても淫らに見えた。 昴は思わず、唾をのむ。 昴を魅了していることを知らない悠里は、カーペットを這(は)い、彼の足下に腰を下ろした。 そして、彼に触れるため、細い腕をデニムパンツのジッパーへと伸ばした。 ジリジリとジッパーを下ろす音が悠里の耳を刺激する。 羞恥がいっそう濃くなるけれど、ここで諦めると、昴は悠里に嫌悪感を抱いたままになってしまう。 そうなれば、捨てられる可能性だってある。 今はまだ、捨てられる心の準備はできていない。 昴の傍にいたい。 悠里はジッパーを下ろし、目の前にあるボクサーパンツから彼を解放させる。 中から取りだした昴自身は、大きく反り上がっていた。 昴はまだ、自分のことを飽きてはいない。 そう実感すると、悠里の心は悲しくも浮き立った。 昴に触れると、火傷しそうなほどの熱を帯びていた。 「ん…………」 悠里は赤い唇を開き、躊躇いもなく、反り上がりはじめている昴自身を口に含んだ。 けれど、どうやっても彼のものは大きすぎて、口内には入りきらない。 |