chapter:蜜に溺れる身体 ――幸。 想うのは、貴方ばかり。 貴方は今頃、加奈子と仲良くしているのだろうか。 家に戻った後、幸も加奈子に、こういうことをしているのだろうか。 ――そう思えば、とても悲しくなる。 それなのに、オレの身体はそうじゃない。 神楽の手によって、もたらされる快楽。 オレの心が、打ちのめされる。 神楽は、オレの中心がより高く反り上がったのを確認すると、骨張った指を、後ろへと進ませた……。 ……ツプン。 「っは、いや……やめっ……」 突然、後ろの穴に違和感を覚えたオレは、腰をベッドに強く抑えつけた。 だけど、それは裏目に出てしまう。 神楽の指を、自ら締め付けてしまった。 神楽の長い指が、オレの中へと食い込んだ。 「ぃ、やぁ……っ」 異物が中に入ってくるのを感じたオレは、気持ち悪さにベッドから腰を引く。 だけど、違和感は消えるどころか、指はさらに中へと押し入ってくる。 「やっ、いや、指、抜けっ、抜いてっ!! 指、いやだああっ!!」 身悶(みもだえ)えするオレ。 だけど、上からは笑う声が聞こえただけだった。 指は一本から二本に増え、オレの中を掻き回す。 クプンッ。 クチュッ。 クリームと、オレが出した液が神楽の指にまとわりついているおかげで、いやらしい水音を奏でる。 その音が恐ろしい。 まるで、オレがこれを望んでいるみたいだ。 |