迷える小狐に愛の手を。
最終話





chapter:想い遙かに、忍ぶ恋





「あ、ああっ……ゆきっ……ゆきぃぃぃ……」

オレが幸の名前を呼ぶたび、穴の近くにある幸の口からは、ふうっと笑みをこぼすような息が当たる。

「やぁんっ!」


幸の息が当たるだけで、オレの敏感になっている身体は感じてしまう。

「んっ、んっ!!」

大きくて長い舌が穴の中にぐいぐい入っていく。


「ん……やぁん……幸の舌、ながぃ!!」

幸の舌がオレの内壁を擦り、ずっと奥に押し込まれる。

自分の身体を見下ろせば、オレ自身は恐ろしいほど赤黒く変色し、血管が浮き出ている。

もうすぐ、イってしまう。


「ゆき……ゆきっ!!」

もうこれ以上はやめて。

そういう願いを込めて、幸を押しのけようとすると、幸は顔を上げて目を細めた。

その笑顔さえもヤバい。

見ただけで、イってしまいそうになる。


『古都、俺が欲しいか?』

決まっているのに訊ねる幸。

なんか、意地悪だ。

妖狐になると性格変わってないか?

……なんて思っても、今はそれどころじゃない。

「ほしい。幸のが欲しい」

オレが幸を強請(ねだ)ったとたん、幸は人型へと変化した。


そこにあるのは……水色に近い髪の色をした……綺麗な妖狐。

幸が着ていた服は、そこにはない。

あるのは、余分な筋肉や脂肪が一切ついていない、たくましくて、力強い、すらりとした身体。

そして……反り上がった幸自身。





- 246 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom