chapter:想い遙かに、忍ぶ恋 「あ、ああっ……ゆきっ……ゆきぃぃぃ……」 オレが幸の名前を呼ぶたび、穴の近くにある幸の口からは、ふうっと笑みをこぼすような息が当たる。 「やぁんっ!」 幸の息が当たるだけで、オレの敏感になっている身体は感じてしまう。 「んっ、んっ!!」 大きくて長い舌が穴の中にぐいぐい入っていく。 「ん……やぁん……幸の舌、ながぃ!!」 幸の舌がオレの内壁を擦り、ずっと奥に押し込まれる。 自分の身体を見下ろせば、オレ自身は恐ろしいほど赤黒く変色し、血管が浮き出ている。 もうすぐ、イってしまう。 「ゆき……ゆきっ!!」 もうこれ以上はやめて。 そういう願いを込めて、幸を押しのけようとすると、幸は顔を上げて目を細めた。 その笑顔さえもヤバい。 見ただけで、イってしまいそうになる。 『古都、俺が欲しいか?』 決まっているのに訊ねる幸。 なんか、意地悪だ。 妖狐になると性格変わってないか? ……なんて思っても、今はそれどころじゃない。 「ほしい。幸のが欲しい」 オレが幸を強請(ねだ)ったとたん、幸は人型へと変化した。 そこにあるのは……水色に近い髪の色をした……綺麗な妖狐。 幸が着ていた服は、そこにはない。 あるのは、余分な筋肉や脂肪が一切ついていない、たくましくて、力強い、すらりとした身体。 そして……反り上がった幸自身。 |