迷える小狐に愛の手を。
最終話





chapter:想い遙かに、忍ぶ恋





その男根は、ものすごく大きくて……オレと同じくらい赤黒く変色している。

あれが、これからオレの穴に入るんだ。

そうと思うと、期待してしまう。

オレはゴクンと唾を飲み込んだ。

「ゆ……き……」

もう一回、幸の名前を口にすると、幸はやっぱり微笑んでくれた。

オレは、押し寄せてくる快楽をなんとか遠ざけようと、思いきり深呼吸する。

だけど、その行為は間違いだった。

それは突然だった。

幸から発せられる、香りに気がついたんだ。

甘酸っぱい……何かの香辛料みたいな香り。

その香りは、鼻から全神経に行き渡り、オレを支配していく……。

もしかして、これが、妖狐の……伴侶だけを惑わす匂いっていうやつ?


「ゆ……き……」

あ、何……コレ。
漂ってくる香りを嗅げば嗅ぐほどに、オレの頭を真っ白にさせる。


幸に舐められた乳首は、さっきよりもツンと尖っている。それにオレの陰茎は破裂するんじゃないかっていうくらい高く反り上がっている。

なにより、身体が焼けるように熱い。


「ゆき……ゆき……ゆき……」

うまく呼吸ができない。

オレの全身が幸を求める。

幸の口元に目を向ければ、そこは濡れていた。

幸が舌を出し、まるでオレに見せつけるようにして美味しそうに舐めたそれは……オレの先走りだ。

「っふぅっ」

ゾクッ。

オレの先走りを美味そうに舐める幸の姿を見ただけで、オレの全身に震えが走る。





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