迷える小狐に愛の手を。
プロローグ





chapter:プロローグ





オレの力を奪ったあと、今度は絶対的な力を保持するため、父さんや母さんを殺すかもしれない。

そして、それだけでは飽き足らず、この世界を支配しようとするかもしれない。


だけど……。


それでも、あともう少しくらいは、親子仲良く笑い合って暮らせたのかな……。



……ニュルッ。

「っひ!!」

両親を失った、悲しみの感傷に浸っていると、突然、オレ自身に滑りを帯びた何かが触れた。


オレの太腿に顔を埋めていた神楽は、恐怖と絶望で萎縮(いしゅく)してしまったオレ自身を、舐めはじめたんだ。



いや……いやだ。

こんな奴に抱かれてしまうなんて……。


オレが拒絶していても、神楽の舌は、オレ自身を舐めまわす。

ねっとりとした口内に、オレの全部が覆われてしまった。


「……っく…………」

どうしようもない虚しさが、悔しさへと変化していく。


唇を噛みしめ、嗚咽を殺した。

両手は握り拳をつくり、父さんたちが死んだことや、今ある現実すべてを拒絶しようとした。


だけど、そんなことはできるはずもない。



だって、だって……もう、いない。

オレの両親は……神楽に殺された。



絶望を感じている時だった。
オレの両脚が折り曲げられ、尻の穴をこじ開けられた。



クプッ。

外の冷たい空気がオレの中へと入ってくる。


「スゴイ。中はこうなってるんだ。真っ赤に熟した林檎(りんご)のようだ」

オレの中を見た神楽は、悦に浸っている。





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