chapter:発情期ってなんですか? あいつらみたいに、『怖い』とか、『気持ち悪い』とかは思わない。 それよりもむしろ……。 「きもちい……い」 正直な気持ちを幸に話せば、耳元で幸が笑うような、そんな息遣いを感じた。 「よかった。じゃあ、もう少し強くするよ」 幸はその言葉通り、オレ自身を掴む手に力を加えた。 ――かと思えば、握る手を弱めて、また強く握る。 そのまま上下にゆっくりと動かしていった。 「ん……っふ……あぁ……」 「気持ちいい?」 幸の言葉がオレをさらに追い立てる。 心地いい幸の手の動きが、疼くオレ自身の先端から液をふき出させる。 幸がそうしてるからであって、オレが悪いわけじゃない。 自分に言い聞かせるオレ。 でも、幸にこういうことをさせていると思うと、とても恥ずかしい。 「少し濡れてきたね」 「やっ……なんで……」 そんなこと言うの? ――神楽と同じような言葉。 だけど、神楽に言われてもこんなことにはならなかった。 ただ、恐怖と憎悪しかなかった。 こんな疼き方、オレ、知らない。 「んぅ……ゆき…………」 オレは顔を上げて幸を見つめる。 楽にしてほしいと懇願して……。 幸を映す視界は歪んでいる。 泣いているんだ。 だけど、その涙は嫌なものじゃない。 オレ……感じているんだ。 そんなオレの顔を見た瞬間、幸は目を大きく見開いた……ような気がしたのは気のせいだろうか? |