ねぇ、ギュッてしてよ。
ギュってされて。side:雨宮 鈴





chapter:ギュってされて。side:雨宮 鈴





「あっ!!」



そうだ。

昨日、たしかぼくは保健室で霧我をベッドに倒して、それで……それでそれでそれで!!


えっち、したんだ。


だから、ぼくのお尻と腰が痛いのか!!


思い出したっ!!


それでたぶん、意識を失ったぼくは霧我に担がれて家に帰らせてくれたんだ。


だからだ。

母さんが霧我にお礼を言いなさいって言ったの!!




だからだ。

お姉ちゃんが霧我がどうのって言ってたの!!



「どうだったの? 霧我にご奉仕できた?」



「え? ご奉仕?」



「だって、昨日鈴が霧我を気持ちよくさせたいって言ったんだよ?」


そう言えば……霧我に抱かれる経緯はそれだった。



あれ?

あれれれ?




ぼく、霧我に気持ちよくなってくれた記憶がない。


だって、ぼく、霧我と繋がったあと、すぐ寝ちゃったから。



っていうことは……霧我を気持ちよくさせることって……できてない!!





逆にぼくが気持ちよくなった!!




そんな……。





「すまない、鈴待たせた」


ショックを受けていると、都合よく霧我が帰ってきた。



「……っつ!!」


あまりのショックでうつむいていた顔。

だけど、やって来た霧我を目に入れるために顔を上げる。




「霧我っ!!」

痛みも忘れて大股で近づくと、ぐわしっと胸ぐらを掴んだ。





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