ひだまりの騎士に抱かれて
第一話
chapter:
くもりぞら。
屋上から一階に続く長い階段を下り、校門を出るとすぐ、タイミングを見計らったかのように、空から雫が落ちてきた。
冷たい水滴が、あたしの頬に当たる。
――――雨だ。
今朝は晴れていたから、当然、傘なんて持っていない。
だったら……このまま、雨に濡れて帰ろう。
どうせ、家に帰っても誰もいないし、ずぶ濡れになっても誰にも気付かれない。
グレーに染まった空の下、あたしは顔を俯け、家路へとゆっくり歩を進めた。
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プロローグ
第一話
contents
lotus bloom