chapter:赤ずきん~弱虫オオカミ クマさんの顔に唾を飛ばした。 「うわっ、汚ねっ!! てめぇ!!」 怒ったクマさんは、ただでさえ両手首を縛っている赤ずきんくんの腕を頭上に持ち上げて、押さえ込んだ。 「一回、大人しくしてもらうぜ」 ニヤリと笑ったもうひとりのクマさんも賛成したみたいに赤ずきんくんの両足を開かせると、『でっぷん』ってしている身体を間に挟み込ませて、華奢(きゃしゃ)な腰を持ち上げた。 「離せよっ!! 汚ねぇ手で、俺に触るんじゃねぇ!!」 腰をくねって反抗する赤ずきんくん。 だけど大の男に、しかもクマさんみたいに大柄な奴に両手足を掴まれているから抵抗さえもできない。 「威勢だけはいいじゃねぇか」 「今にその罵声も、色っぽい声に変わるぜ?」 いったいクマさんたちは何をする気なんだろうか? ボクは、ガクガク震える身体を地べたに這わせて、クマさんたちに見つからないよう、ちょっとずつ近づいていく……。 「っ、いやぁっ!!」 ふいに、今までとは違う、赤ずきんくんの声が、ぼくの耳に届いた。 顔を上げれば、クマさんは赤ずきんくん自身があるソコを、ズボンの上から触っていた。 赤ずきんくん!? ボクは震えるばかりの腰を持ち上げ、クマさんに似た図体をしたふたりに突進していく。 「うわああああっ!!」 細い足を持っていたクマさんを押し倒し、もうひとりのクマさんからも赤ずきんくんを奪った。 抱え上げた赤ずきんくんの身体は、ものすごく震えている。 いつも強気な彼の姿はどこにもない。 こんな赤ずきんくんを見るのははじめてで、ものすごく腹立たしい。 だけど……。 |