chapter:プロローグ 気がつけば、いつもキミを目で追っていた。 気がつけば、キミを探していた。 ぼくはいつだってキミに夢中なんだ。 ぼくと同じクラスのキミ。 ひとつ後ろの席にいるキミ。 キミはぼくのことは何とも思ってないでしょう? でもね、ぼくはいつだってキミを見ているんだ。 それは一目惚れだった。 入学式の日に、新入生の挨拶をするため、朝礼台にあがり、読み上げる姿に惚れたんだ。 同じクラスだってわかって、とても嬉しかった。 これって運命なんじゃないかなって、そう思うくらい。 だからね、思いついたんだ。 ぼくはキミの隣にいれるよう、頑張ろう。 そして、生徒会に入るキミの側にいるために、ぼくも生徒会しようって。 苦手な勉強も頑張って、キミに追い付こうって。 ぼくの中で、それだけキミがいっぱいなんだ。 |