君の側に



君の指がそっと
僕の服を掴む
初めて見るような
瞳が揺れてる

とても寒い夜に
風邪をひいた君の
様子を見に来たら
初めての言葉

誰でも辛い時は
誰かに甘えたくて
たまたま僕だった
そう言い聞かせるけど

側にいてほしい
呟いた君の手を
側で握ってる
何処にも行かないから
僕の前でだけは
本当の君を見せて

君の髪をそっと
僕は指で払う
少し触れた肌は
焼けそうに熱い

誰かが辛い時に
誰より早く気付く
そんな君の姿
僕はずっと見ていた

心配になるよ
いつも誰かの為に
頑張り続けて
弱さを見せないけど
そんな君のことは
誰が支えるんだろう

僕に何か出来るなんて
思えないけど今はただ
ずっと手を握ってる
暖かな夢で
君を包みたい

側にいてほしい
呟いた君の手を
側で握ってる
何処にも行かないから
僕の前でだけは
弱い君を見せて

心配しないで
今はただ休んで
また元気な君
微笑みに会わせてよ
その時ちゃんと君の瞳を見詰めて
想いを伝える
君が大好きなんだよ





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