残照が紅い焔の様
君の瞳を黒く染める
怒りを宿して清きその魂
穢すというのか 果ての無い闇路へ

残像が古い記憶の中
動かぬ体 全て占める
真の怒りなど知らぬあどけなさが
救いをくれたと今になって気付く

篝火が照らす惨状
狂い咲いて散る数多の御霊
解き放ち混沌に行く
何も嘆く事など……

ただ君の望んだ平らかな世は
未だ遠い時の果て
君に捧げる事の叶わなかった恋が
深き穴を穿つ

残光が熱い炎と成り
君の涙を赤く照らす
潰えぬ怒りに白きその心を
晒すというのか 罪深い旅路へ

残香が遠い意識の端
黄泉への道を留めている
真の怒りなど君には似合わない
伝えられるなら 何を換えても良い

灯火は彼方で揺らぐ
時の渦に散る儚き生は
還り着き巡り続ける
嘆く事は無いのに……

ただ君を哀しませて苦しめて
胸を焼く炎を生み
君の微笑みを守れずに泣かせてばかりだった
後悔に貫かれ

ただ君の望んだ平らかな世は
未だ遠い夢の果て
君に捧げる事の叶わなかった恋が
暗き穴を穿つ





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