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「だからと言ってお前が一々動かなくても良いんじゃねえのか?きりが無いだろう」
「言わなかったか?俺がいなくとも政は動くものだ」
次第に明るみ始めた空を見上げながら、何処まで本気か分からない調子で飛龍は続けた。
「考えてみろ。国はそもそも民が働いて得た物から税を集めて動いている。民がいなくては成り立たないのは国の方、帝の方だ。だからこそ、国の中にいる限り出来るだけ安らいだ暮らしを返して行くのが帝の務めなのだろう」
一つ息をついて、飛龍はそうと分からない程に声を低くする。
「しかし突き詰めれば帝は民から奪い取り、犠牲にしながら生きている。どれだけ隠そうとも、どんな賢帝でも、犠牲が無くなる事は無い」
赤羽は横目で、そう語る飛龍を見た。
その横顔からは、何を考えているかは分からない。
だが、戦場で将軍として戦う飛龍が兵一人一人の命まで大切にする事を、赤羽は知っていた。
本当は誰よりも人の命の価値を分かっているのに、どうしていつも誤解されるような言動をするのだろう。
こういう人間は破格の者か馬鹿と言うが、大抵馬鹿だ。
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Reservoir Amulet