18
「知ってどうする?俺が豊葦原にとって災を招くだけの帝だとしたら」
「その時は、きっと貴方は長生き出来ないわよ」
「……おいおい」
二人のやり取りを見ていた赤羽が、慌てたように口を挟む。
「仲が良いですね」
「いや、ありゃちょっと違うだろ」
飛龍はしばらく輝夜の真意を計るように見詰め返していたが、やがて笑みを浮かべた。
「面白い、好きにしろ」
「おい、良いのかよ!」
「安心しろ。俺は女に簡単に殺される程、弱くはないからな」
「いっそ、そうなってくれれば清々するでしょうねえ」
今はただ、側にいるから。
語らない想いの深さまで、いつか辿り着けるように。
繋がれた縁の強さに頼って、貴方の心を感じたい。
貴方はいつも、深い闇路を一人で行くから。
- 129 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet