10


「……ああ。お前の道行きにも、光を」

挨拶を交わして、月夜の語らいは終わる。

しばしの別れがやって来る。

それでも水晶によく似た澄んだ瞳と声が。

月の光を散らす水の飛沫のように煌めきを増して。

少しずつ少しずつ、変わって行く何かを映し出す。

彷徨う心が静けさにつられて寄り添うから。

闇の中に導きの光を探すように、歩き出そう。

再び、残酷な輝きの中へ。





- 160 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet