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「……角鹿?どうしたの」
輝夜は、少し先に馬を引いた角鹿の姿を見付けて立ち止まった。
見ると角鹿も旅支度を整えている。
「あちらに着くまで、貴女に同行致します」
「あら、私は一人でも構わないのに」
「そうも行きません。筑紫は遠いですから、無事に貴女を送り届けるよう勅命が下りました」
「まあ、飛龍ったら、そんな事に勅命を出すなんて」
呆れた輝夜の方に、角鹿が手を差し出す。
「では参りましょう、輝夜」
「ええ」
二人は馬に乗り、夜が明ける前に宮を出た。
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Reservoir Amulet