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どんな者でも法の元に裁くのが決まりだ。

それを軍を動かして倒したなど、反発を生みかねない。

「そんな事はどうとでもするだろう。あの男はそういう知恵だけは回る奴だからな」

扶鋤が図面から目を離さずに付け足す。

「それに、この地の領主のような輩はこちらが倒す為の理由など嫌と言う程提供してくれる。だが、そうなると慌てる者も出て来るだろうな」

「ああ、そうだな。全くこれから益々忙しくなるのか」

「飛龍は自分で動かなければ気が済まない奴らしいから、従者も大変だな」

「人事だと思って笑いやがって」

これから益々気の抜けない状況になるだろうけれど。

全ては、いつか来る安らぎの為に。





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