09


(でも……この地の神が領主に力を貸すなんて考えられないわ)

それなのに、この辺りを守る神の声は全く聞こえない。

時折、荒御魂と遭う事はあるが、この地を守っている筈の神の声はしない。

人間が無理に神の力を使うなど出来る訳は無いが、もしかしたら。

とにかく一度屋敷の近くまで行ってみる事にして歩き出す。

何か分かるかもしれない。

捕らえられた村人を助けるにしても、入れなければどうしようも無い。

何とかして術を解いて、それから人を集めて屋敷に乗り込む。

そこまで考えて、輝夜は首を振った。

(無理だわ。一人で出来る事には限界がある)

- 76 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet