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「答えなら、いずれ見付かるさ」

まるで心を読んでいたかのような言葉に、勇が誠の方を見る。

誠は手すりに片手を置き、穏やかな表情で景色を眺めていた。

「この広い世界にたった一人でもお前を必要としてくれる人がいれば、きっとその人が答えをくれる。」

たった一人でも、自分を必要とし側にいてくれる人がいるなら。

きっとそれこそが生きている事の理由になるから。

勇は視線を戻して息を吐いた。

「そんな奴、いる訳ない」

「まだ全てを見た訳でも無いのに、決め付ける事もないだろう?」

誠は勇の頭に手を置くと、もう一度言った。

「きっと見付かるよ。それはお前が思っているよりずっと、ふと気づけば側にあるような、優しいものだから」

強い風は上空でも吹いているのだろう。

青空に浮かぶ白い雲の流れは速い。

「有り難うと言える人間になりなさい。何の含みも無くそう言える人間に、悪い人はいないから。些細な事でもいい、何気無い歓びを見付け、感謝しなさい。そうしていれば、いずれ必ず……」

出会えるから。





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