02
昼休み、勇は弁当箱を取り出して開け、一瞬置いて勢い良く閉じた。
「何やってるんだよ。弁当を開けたり閉めたり……」
一緒に昼食を食べている友人の大嶋【おおしま】隼【しゅん】が不思議そうに尋ねて来た。
「いや……」
深く深く息をつき、勇は額に手を添えて頭を支えた。
「……?」
益々不思議そうにしながら、隼が手を伸ばして勇の弁当箱をそっと開ける。
「わあ!」
「あっ、おい!」
隼は声を上げてから静かに蓋を閉じ、まじまじと勇の顔を見て感想を述べる。
「何て言うか、メルヘンチックな可愛い弁当だね」
「勝手に見るな!」
慌てて勇が弁当箱を取り返すと、隼は興味を持ったようだった。
「珍しいね。そりゃ勇はいつも自分で弁当を作って来るけどさ、たこさんウインナーとかピンクそぼろご飯なんて初めてじゃない?」
隼が自分のパンを食べながら意味有りげに笑う。
「もしかして、彼女に作ってもらったのかな?」
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Reservoir Amulet