02


昼休み、勇は弁当箱を取り出して開け、一瞬置いて勢い良く閉じた。

「何やってるんだよ。弁当を開けたり閉めたり……」

一緒に昼食を食べている友人の大嶋【おおしま】隼【しゅん】が不思議そうに尋ねて来た。

「いや……」

深く深く息をつき、勇は額に手を添えて頭を支えた。

「……?」

益々不思議そうにしながら、隼が手を伸ばして勇の弁当箱をそっと開ける。

「わあ!」

「あっ、おい!」

隼は声を上げてから静かに蓋を閉じ、まじまじと勇の顔を見て感想を述べる。

「何て言うか、メルヘンチックな可愛い弁当だね」

「勝手に見るな!」

慌てて勇が弁当箱を取り返すと、隼は興味を持ったようだった。

「珍しいね。そりゃ勇はいつも自分で弁当を作って来るけどさ、たこさんウインナーとかピンクそぼろご飯なんて初めてじゃない?」

隼が自分のパンを食べながら意味有りげに笑う。

「もしかして、彼女に作ってもらったのかな?」

- 16 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet