06
ふっと目を開けると、見慣れない天井が目に映った。
窓のカーテンを通して、柔らかな光が射し込んでいる。
(……此処、何処?)
ゆっくりと体を起こして見覚えの無い部屋を見回すと、少し離れた椅子に座っている少年と目が合った。
「ああ、おはよう」
少年はそう言うと飲んでいたコーヒーを側のテーブルに置いて立ち上がり、こちらに近付いて来た。
その瞳を見ていると、何故かほっとして涙が出そうになった。
自分はこの人をずっと捜していたのだと確信した。
少年がベッドの端にそっと腰掛けた時、心の中にふと一つの名前が浮かんだ。
「目が覚めて早々悪いが、お前、何で俺の家の前に倒れてたんだ?」
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Reservoir Amulet