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勇の質問に、少女は僅かに首を傾げてから口を開く。

「多分、私がずっと貴方を捜してたから……」

「俺を?どうしてだ?」

少女はしばらく考え込んだが、やがて小さく首を振った。

「分からない……」

「じゃあ、何処から来たんだ?」

「……覚えてない」

勇はそこで少し間を置いて、次の質問を考えた。

「歳は?」

「……分からない」

嘘をついている様子は全く無い少女を改めて見詰め、勇は大きく息をついた。

まさかと思うが、こいつは。

「お前、もしかして何も覚えてないのか?」

そう訊かれた少女は、じっと勇を見上げてゆっくりと言った。

「……私は夕村【ゆうむら】ひかり。どうしてかは分からないけど、ずっと貴方に会いたかったの。神崎勇さん」

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