04
「分かった。ちゃんと看病してやれよ」
勇があっさりと答えると、隼はほっとしたように笑った。
「有り難う。店長には、僕から連絡しとくから。本当に有り難う。じゃあ、また明日!」
隼が小走りで去って行くのを見送って、ひかりが口を開く。
「大嶋さんって、弟さんがいるんだね」
「ああ。小学生だったか、あいつが面倒見てやってるんだ」
勇はそう言って体の向きを変えた。
「そういう事だ。俺はバイト行くぞ」
「あ、うん。行ってらっしゃい」
ひかりの声を背中で聞きながら、勇は腕時計で時間を確かめて急ぎ足になった。
- 84 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet