戦姫




無情な神を信じ
剣を高く掲げて
戦い散った霊の
消え逝く刹那
切り裂く程の叫びが
朧な夢を止める
君が捧げる祈りの
壊した倫理

焔舞う紅き戦場に
在りて尚
美しい君が女神になる

剣を手放し
凍えた体を抱きて
争う不条理に
今こそ終止符を
涙の怒りで切り拓くのは
定めを越える女神よ
犠牲を許さぬ気高さで
祈りを捧げる

無慈悲な神に縋り
折れた剣を振るい
戦い果てた命の
消えない願い
引き裂かれた現実が
現へと引き止める
君が捧げた祈りが
崩す理

炎燃え黒き怒りを纏っても
美しい君が女神となる

剣を捨て去り
動かぬ体を支えて
争いの悲劇を今
終わらせる為
衣を血に染め道を拓くは
運命変える姫君
犠牲を繰り返さぬ決意の
祈願が天へと

彷徨う御霊 浄化する女神

剣を手に取り
無情な神に代わって
争いの輪廻に
今こそ救済の手を
涙の焔が燃え盛る中
覚醒遂げた女神よ
犠牲を許さぬ慈悲の心が
休息の祈りを





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