静かな夜の雨
行き交う人の中
傘を持たず出掛けた
貴方を待ってるの
小さな駅の屋根
一人の雨宿り
たたんだ傘を二本持ち
雨音を聞いてる
揺れている水溜まり
波紋を作って
揺れている私
映し出して惑わせる
名前を呼ぶ声
顔を上げて目が合って
雨音も消える
分かったの 自分の気持ちが
降り続く夜の雨
並んで傘を差す
一緒に歩く道だから
いつもより短い
緩やかな水の糸
大地を濡らして
緩やかな時間
心鳴らし染みて行く
囁かれた声
雨に紛れ聞こえない
聞き返したくなるのに
理由も無く躊躇うの
雨糸鳴らす鼓動が
恋を奏でる
貴方しかもう見えない
恋に落ちて行く
私を呼ぶ声
雨 綾成す 恋模様
不意に近付く距離
貴方だけ見詰めていたい
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Reservoir Amulet