04


息を弾ませて、夜の森の中を駆ける。

霧は今宵も深く立ち込めているが、足取りに迷いは生まれなかった。

むしろこの霧こそが導いてくれている気がする。

迷いは無かった。

自分でも不思議な程に。

どうしてそう考えたのかは分からない。

けれど、それは予想というよりも確信に近かった。

森を抜けた先にある城に、あの人はいる。

城下街に住む者でも辿り着けないと言う城。

きっと彼がそこにいる。

会ってどうしたいのか分からない。

それでも、どうしても今夜会わなくてはならない。

そんな気がした。

- 24 -







[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet