07
その様を見た瞬間、気を失ったのかもしれない。
目の前が暗くなり、何も見えなくなった。
しかし、今目にした光景は生々しく焼き付いている。
立ち昇る血の匂いと色。
そして、それを飲む吸血鬼。
信じたくはないけれど、間違いは無い。
あれは、エンデュミオだった。
本能を晒した彼の姿に、恐怖を感じなかったと言えば嘘になる。
でも、それ以上に。
「……セレネ」
不意に呼び掛けられて顔を上げると、いつの間にか近くに人が立っていた。
見慣れない服装をしているけれど、誰なのかはすぐに分かった。
「エンデュミオさん……?」
姿は間違い無くエンデュミオだった。
しかし、何となく違和感がある。
自分が会って話した彼とは、何処となく違う気がする。
「あの、貴方はどなたですか?」
迷った末にそう尋ねると、相手は微笑を浮かべた。
「さすが、鋭いな。私は貴女の知るエンデュミオと同じ存在であり、違う存在でもある」
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Reservoir Amulet