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「今の私のパートナーは、貴方ですから」
微笑んだ真宵の言葉を聞いて、更に戸惑う。
「だけど、本当にそれで……。君は後悔しない?」
「至高さんに付いて行った方が良かったですか?」
「そうじゃないけど……」
上手く伝えられないもどかしさを抱えたまま、髪をかき上げる。
「僕は知ってる。髪が長かった頃の君を。それに、髪を切った時の君を。あんなに……泣いていたじゃないか」
「どうして知っているんですか」
肩までの髪を揺らして、真宵が見上げて来た。
「まさか、見ていたんですか」
「それは、ええと」
何て、説明すれば良いのだろう。
あまりにも格好悪くて、未練がましくて。
それでも捨てられない、幾つかの想い出。
眩しいだけじゃないのに忘れられない、大切な記憶。
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Reservoir Amulet