22
「そうですね」
少しして、寂しげな微笑を浮かべた至高が頷いた。
そして、至聖に向かって言う。
「そういう事です。分かったら、もう余計な気は回さないように」
「…………」
黙ったままの相手を気にせず、挑むようにいい放つ。
「戯れは此処までです。次に会う時は敵同士ですよ。それでは、また」
それだけを告げ、至高は背中を向けた。
振り向きもせず立ち去る様子を見送って、呆然と呟く。
「華原さん、どうして……」
選ぶまでもないと思っていた。
至高の考えを知ったなら、必ず彼に付いて行くと。
そう思っていたのに。
- 130 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet