18
至聖は苦笑を浮かべて息をつき、室内の雰囲気を変えるように明るく言った。
「じゃあ、今夜は華原さんの歓迎会やろうよ」
「おっ、いいないいな!」
「……うん、楽しみ」
二人のやりとりをはらはらしながら見ていた燎と悠也は、即座に賛成した。
「歓迎会なんて、私は」
「来てくれるよなっ、華原さん!」
明らかに断わろうとした真宵の手をがしっと握って、燎が訴え掛ける。
「頼むよー。こういう機会でも無いと、中々酒も飲めないんだぜ。ほら、悠也。お前も頼め。これを逃したら、また何ヵ月も禁酒生活だぞ!」
「お願い、華原さん」
悠也も無表情のまま、両手を組み合わせて頼み込む。
「…………」
二人の勢いにたじろいだ真宵が、一瞬戸惑った顔をした。
その途端、それまで纏っていた雰囲気が変わったように思えた。
- 18 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet