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至聖は苦笑を浮かべて息をつき、室内の雰囲気を変えるように明るく言った。

「じゃあ、今夜は華原さんの歓迎会やろうよ」

「おっ、いいないいな!」

「……うん、楽しみ」

二人のやりとりをはらはらしながら見ていた燎と悠也は、即座に賛成した。

「歓迎会なんて、私は」

「来てくれるよなっ、華原さん!」

明らかに断わろうとした真宵の手をがしっと握って、燎が訴え掛ける。

「頼むよー。こういう機会でも無いと、中々酒も飲めないんだぜ。ほら、悠也。お前も頼め。これを逃したら、また何ヵ月も禁酒生活だぞ!」

「お願い、華原さん」

悠也も無表情のまま、両手を組み合わせて頼み込む。

「…………」

二人の勢いにたじろいだ真宵が、一瞬戸惑った顔をした。

その途端、それまで纏っていた雰囲気が変わったように思えた。

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