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「わ、分かりました。ですから、手を」

放して下さい、と言いかけた真宵の手を、更にきつく握り締めて燎が身を乗り出す。

「おお、有り難う!君こそ、まさに救いの女神だぜ!」

「最高、女神様」

悠也も相変わらず無表情のまま、両手を組み合わせて祈りを捧げる。

「ほらほら、二人共。華原さん、困ってるから」

見かねた至聖が間に入ると、二人は祈りを止めて勢い良く立ち上がった。

「おしっ、じゃあ冴凪さんにも話して酒とかつまみを買って来ないとな!」

「ケーキも食べたい」

「おっ、そうだな。華原さん、女の子だもんなあ。じゃあ、俺達ちょっと行って来る」

燎と悠也は賑やかに話しながら出て行った。

残された二人の間に沈黙が落ちる。

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